概要
Oracle Linux は、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 100%互換の Linux OSです。
ブート時に以下2種類のカーネルを選択することができます。
1) RHEL 完全互換である、Red Hat Enterprise Kernel (RHCK)
2) Oracle製品に最適にチューニングされた、Unbreakable Enterprise Linux Kernel (UEK) です。
特徴
01. 運用コスト最大50%削減可能!
一般的にLinux保守に支払う費用はサーバコストの約5%です。Red Hat環境からの移行の場合、50%以上のコスト削減効果があります。
02. 24時間365日対応の手厚いサポート
オラクル製品と共にご利用いただく事で、サポート窓口の一元化を実現します。オラクル製品とOSの問題の切り分けはオラクルが実施します。
03. OS再インストール不要!
Red HatやCentOSサーバーを0racle Linuxに再インストールすることなくそのままサポートを提供することも可能です。
価格
製品名/サポートレベル | 価格 (税別) | サービス内容 |
---|---|---|
Oracle Linux Premier (1年) 物理CPU数:2ソケット単位 | 216,845円 | ・Oracle Linux Basic Supportのすべてのサービス ・修正のバックポート (Premier Backport) ・Kspliceによるゼロ・ダウンタイムのカーネルアップデート |
Oracle Linux Basic (1年) 物理CPU数:2ソケット単位 | 77,345円 | ・Oracle Linux Networkのすべてのサービス ・My Oracle Support(Webベースの顧客サポート・システム)への24時間365日のアクセス(サービス・リクエスト(SR)のオンライン登録) ・Oracle Management Pack for Linux のご利用・サービス・リクエストの電話・WEBでのサポート ・Oracle Clusterwareのご利用 |
Oracle Linuxサービス内容
サービス内容 | Linux Basic | Linux Premier | 備考 |
---|---|---|---|
メジャーバージョンEOL後の対応 | バージョンアップ必要 | サステイニング化 | PremierはEOL後はSustaining対応となりサポートは継続 |
サポート応答時間 | 24時間/365日(※) | 24時間/365日(※) | 平日 9:00-18:00のみ日本語、その他は英語対応 |
営業エスカレーション | ○ | ○ | |
DTrace | ○ | ○ | システム情報取得機能 |
Spacewalk | ○ | ○ | Linuxシステム管理ソリューション |
XFS | ○ | ○ | Oracle Linux 7 におけるデフォルトファイルシステム |
Oracle Container Runtime for Docker | ○ | ○ | |
Oracle Linux load balancer (HAProxy and Keepalived) | ○ | ○ | |
Gluster Storage for Oracle Linux | ○ | ○ | |
Oracle Ksplice | × | ○ | クリティカルな脆弱性に対し、システムを止めずに適用できるパッチをリリース |
Oracle Linux high availability services (Corosync and Pacemaker) | × | ○ | |
Oracle Linux software collections | × | ○ | |
NEW! Oracle Container Services for use with Kubernetes | × | ○ | Kubernatesサポート |
NEW! Oracle Linux Storage Appliance | × | ○ | OCIのイメージを格納 |
NEW! Oracle Linux Virtualization Manager | × | ○ | Ovirtサポート |
NEW! Ceph Storage for Oracle Linux | × | ○ |
よくある質問
他社ハードウェアとバンドルした形でRed Hat Enterprise Linuxが提供されている場合、OSのサポートだけオラクルに切替えることは可能ですか?
問題なく切り替えることが可能です。
そのようなケースでは、オラクルはOS部分を切り出して24/365のサポートと完全な修正パッチを提供致します。
万一、ハードウェアがOracle Linuxをサーティファイしていない場合には、オラクルのHQを経由しハードウェアベンダに対してサーティファイされるよう調整致します。
現在、Red Hat対応アプリケーションを利用しているが、オラクルにOSのサポートだけ切替えても問題が生じませんか?
オラクルはRed Hat完全互換を謳っているカーネル(RHCK)をリリースしており、かつRed Hat Enterprise Linuxそのものに対しても、完全なサポートと修正の提供をコミットしております。
万一、該当アプリケーションがOracle Linuxをサーティファイしていない場合には、オラクルのHQを経由し該当ソフトウェアベンダに対してサーティファイされるよう調整・交渉致します。
そもそもOracle製品はOracle Linux上でしか動作検証を行っていないため、世の中に存在するRHELのOrace DBは動作検証せずにペーパーサーティファイされたものに過ぎません。
パッチの提供はどこからになりますか?
お客様には下記ULNサイトよりOracleが修正したエラッタを提供します。パッチはRH社のbugzillaにファイルして共有します。
ソースコードは同じですか?またRHELのアドオン製品に対する互換はありますか?
同じものと変更が加えられているものがございます。変更点はブランディング、商標の使用、またはユーザー・インタフェースの変更に関連します。
ただし、Oracleが見つけたバグの修正が加えられている場合もあります。
また、RHELのOS本体以外のアドオン製品(JBOSS、High Availability、Resilient Storage等)は、OLとして同等のバイナリ互換パッケージを提供しておりません。